EXHIBITION

店舗横の展示スペースにて、月替わりで様々な
アーティストの作品をご紹介しています。
ぜひ、お立ち寄りください

京都西陣織のテキスタイルアートコレクション

伝統的な西陣織の技法を用いて製作されたテキスタイルのフレームアートをご紹介いたします。

1885年創業の日本を代表するテキスタイルブランド、フジエテキスタイルが新しい試みとしてプロデュースした「テキスタイルアートコレクション」。その記念すべき第1弾として生み出された「光る山」のシリーズを、額装されたアートとして展示致します。

「光る山」は伝統的な西陣織と現代的なデザインが結びつくことで生み出されたテキスタイルです。古来より受け継がれてきた伝統工芸を現代的に解釈し、テキスタイルの新しい表現として生み出されました。 西陣織は平安朝以降、京都の西陣地区で受け継がれてきた、美しく染められた色糸を用いて文様を織り上げていく日本の伝統工芸品で、その歴史は一千年以上を誇ります。 その中でも「光る山」で用いられている「西陣織金襴」は、金糸、箔糸を使用し、西陣織の伝統と近代技術を組み合わせ、緻密で豊かな表現力を持つとして名高い織物表現となります。

「光る山」のデザインを手がけたのは国際的に活躍する日本のテキスタイルデザイン事務所、炭酸デザイン。滋賀の自然豊かな土地にアトリエを構え、日々の暮らしの中からインスピレーションを受けて作品を生み出しています。普段は身近なものをデザインのテーマとすることが多い彼らですが、「光る山」はデザイナー水野若菜が幼少期を過ごした「立木山」(滋賀県)にまつわる伝え話がデザインのはじまりとなっています。 一つ一つ丁寧に手で作り上げられた美しいテキスタイル。絹糸特有の艶や鮮やかな配色、角度によって変化する色合い、眩しいほどの金糸の輝き。糸を飛ばすことで生まれる立体感。それはテキスタイルでありながら立体的で奥行きがあり、美しい表情をはなちます。

ぜひこの機会にご来場いただき、日本に連綿と続く工芸品の力強さとデザイン表現の可能性をお楽しみください。

過去の展示を見る / View past exhibition